楽天モバイルは海外でも自動でつながり、対象エリアなら毎月2GBまで無料。 2GBを超えても自動で128kbpsの低速通信に切り替わるため、意図せぬ“高額請求”は基本的に起きません（高速化したい時だけ任意でデータ追加）。
ただし、自分で追加データを購入したり、通常の電話アプリで国際発信・SMS送信をすると料金が発生します。この記事では、海外でも安心して使うために、料金が発生しやすい場面と対策、出国前チェック、FAQまで最短で把握できます。
▶ 楽天モバイル公式：海外ローミングの条件と対象エリアを確認
編集部の実体験：イスタンブール、ソウル、パリ、ヘルシンキで実測。空港到着直後から自動接続し、2GB超過後の128kbps自動低速も確認済み。各国楽天モバイルのレポート👇
▶ トルコ ／ ▶ 海外総合 ／ ▶ フィンランド ／ ▶ 韓国（楽天×ahamo）
楽天モバイル海外利用で料金が発生する5つの場面と対策（高額請求回避術）
対象国・地域では毎月2GBまで無料。超過後は自動で128kbpsに低速化（通信は止まらない）で、いきなりの“暴走課金”は基本起きません。
ただし、次の5パターンでは料金が発生・膨らみやすいので要注意です。
ケース1：2GB超後の追加データを繰り返し購入
高速化のためのチャージを積み上げると合計額が増えます。
- 対策：アプリで残量通知ON、Googleマップはオフライン保存、SNSはアップロード画質を中以下。動画はWi-Fi時にダウンロード。
ケース2：標準の電話アプリで国際発信（発着信は必ずRakuten Link）
海外から日本あての発信はRakuten Linkが前提。標準電話で発信すると国際通話料金になります。
さらに、日本からの着信も、Rakuten Linkで受ければ無料（データ通信のみ消費）です。標準通話でローミング着信すると課金の可能性があります。
- 対策：Rakuten Linkを既定の通話アプリに設定し、発信・着信ともにLinkで行う。現地連絡はLINE/WhatsAppなどのIP通話を併用。
- 出国前テスト：自宅Wi-Fiで家族や友人に発信→相手から折り返し着信を受け、どちらもLinkで通ることを確認。
体験メモ｜Link必須の理由
トルコ体験レビュー
イスタンブール滞在中、家族への発信はすべてRakuten Link経由で無料にできました。通常の電話アプリを使うと国際通話扱いになるため要注意。Linkでの発着信動作は事前にWi-Fiでテストしておくと安心です。
ケース3：SMS送信（特にiPhone）
日本あてはLinkで無料化できても、現地・他国番号へのSMSは課金対象。iPhoneは国・地域によってLinkのSMSが使えないため、OS標準SMSで送ると料金が発生します。
- 対策：二要素認証はメール/認証アプリへ切替。家族・友人とはメッセージアプリに統一。
体験メモ｜SMS受信は実用的
海外でも日本の番号でSMS受信が無料なのは便利。筆者はフライト遅延の通知SMSを受け取り、現地対応がスムーズでした（ フィンランド体験／ トルコ体験）。
※iPhoneの海外でのSMS送信は有料化しやすい点に注意。二要素認証はメール/認証アプリへ切替推奨。
ケース4：国境付近で別国回線をつかむ（誤接続）
自動ローミングだと国境・海上・山間部で別国回線を拾うことがあります。手動固定すると誤接続を避けやすくなります。
やり方（短縮手順）：iPhone/Android共通で、設定 → モバイルネットワーク → ネットワーク選択（手動）から滞在国の推奨事業者を選択。
- 対策：到着後すぐに事業者を手動固定。移動が多い日や国境観光時は時々確認。
- Wi-Fi中：大容量のアップロード/視聴時は一時的にモバイルデータOFFで切り替わりを防止。
現地で実際につながった回線例：トルコ（イスタンブール）は Vodafone TR に安定接続（端末表示）。到着後に“ネットワーク選択（手動）”で固定しておくと誤接続を回避しやすいです。実測スクショあり。
ケース5：バックグラウンド通信／自動再生で2GB消費が加速
写真自動バックアップ、SNSのメディア自動DL、動画の自動再生は消費が大きいです。
- 対策（iPhone）：設定→一般→Appのバックグラウンド更新OFF／設定→モバイル通信でアプリごとに通信制限／各アプリの自動再生OFF
- 対策（Android）：設定→ネットワーク→データセーバーON／アプリのバックグラウンドデータ制限／自動再生OFF
- トルコ：空港Wi-Fi手続きより楽天ローミングのほうが手早く実用的。詳しい場面別レビュー
- フィンランド：都市部4Gは安定、郊外は時折不安定。2GBで数日旅行は十分。速度・注意点まとめ
- 海外総合：パリ／ドバイ／韓国／トルコ／英国で検証。横断レビュー
実際の事例から学ぶ｜料金が発生したケースと防ぎ方
楽天モバイルの海外ローミングは、基本的に高額請求が起きない安全設計ですが、使い方を誤ると一時的に請求が膨らむことがあります。以下の3つのケースは、実際の利用者が経験した代表的なパターンです。
ケースA：地図ナビとSNS利用で2GB超過→追加購入を繰り返し
原因：オフライン地図を準備せず、旅行中に地図・SNSを常時オンライン利用。2GBを数日で使い切り、追加データを何度も購入してしまった。
対策：出発前にGoogleマップをオフライン保存し、SNSの投稿画質は中以下に設定。楽天モバイルアプリでデータ残量通知をONにしておくと安全です。
ケースB：標準電話アプリで日本に発信→国際通話料金が発生
原因：Rakuten Linkを既定通話アプリにしておらず、誤って標準の電話アプリから発信。結果、国際通話扱いで料金が発生。
対策：出国前にRakuten Linkを既定通話アプリに設定。Link経由の通話は日本あて・SMSとも無料。通常の電話アプリは使わないよう注意。
ケースC：ホテルWi-Fiの不安定接続→自動でモバイル通信に切替
原因：ホテルWi-Fiが不安定で、通信切断のたびにモバイル通信へ自動切替。動画視聴やクラウド同期で2GBを早期消費。
対策：iPhoneでは「設定→モバイル通信→Wi-FiアシストOFF」、Androidでは「設定→Wi-Fi→Wi-FiアシストOFF」。動画はWi-Fi安定時に再生するのが鉄則。
この3つのパターンを押さえておけば、楽天モバイルの海外ローミングでも「高額請求ゼロ」で安全に使えます。
【出国前チェック】高額請求を防ぐための楽天モバイル設定・準備
楽天モバイルの海外ローミング（毎月2GB無料）を正しく設定すれば、意図しない高額請求は起きません。出国前の3分チェックで、通信・通話・データ節約の設定を整えておきましょう。
- my 楽天モバイルで海外ローミングON（プラン側の設定を有効化）。
- 端末のデータローミングON
iPhone：設定 → モバイル通信 → モバイルデータ通信オプション → データローミングON
Android：設定 → ネットワーク → モバイルネットワーク → データローミングON - Rakuten Linkを既定の通話アプリに（日本あて通話・着信はLink利用で無料）。
- データ節約：バックグラウンド更新OFF／動画の自動再生OFF／SNSアップロード画質は中以下。
- オフライン準備：地図・翻訳・音楽をWi-Fiで事前にダウンロード。
- Link動作確認：Wi-Fi環境で発信・着信ともにRakuten Linkで通話できるか事前テスト。
この6項目を出発前に済ませておけば、海外でも安心して楽天モバイルを利用できます。
請求金額に疑問を感じたときの確認方法
楽天モバイルでは、海外ローミングを利用しても2GBを超えると自動的に低速化されるため、基本的に高額請求は発生しません。 ただし、アプリ設定や通話方法によっては「思っていたより請求が高い」と感じる場合もあります。
そんなときは、以下の手順で明細を確認し、必要に応じてカスタマーサポートへ問い合わせましょう。
ステップ1：料金明細を確認する
まずは楽天モバイルアプリまたはマイページにログインし、どの項目で料金が発生しているのかを確認します。特に「国際通話」「SMS」「追加データ購入」欄に注目しましょう。
- 楽天モバイルアプリを開き、ログインします。
- メニューから「利用明細」または「請求明細」を選択。
- 「データ通信料」「通話料」「SMS」など、各項目の詳細を確認。
- 2GB超過後に追加データを購入した場合は、ここに反映されます。
- 公式サイトからも確認可能です。マイページにログインし、「利用料金」タブを開きます。
- 該当月を選択して詳細を確認し、どの通信が課金対象だったかを把握します。
ステップ2：サポートへ問い合わせる
内容を確認しても不明点がある場合は、楽天モバイルカスタマーサポートに連絡できます。アプリからのチャット対応が最も早く、メールや電話でも受け付けています。
- アプリで問い合わせ：「ヘルプ」→「サポート」→「問い合わせ」からチャットで相談可能。
- 公式サイト：サポートページの「お問い合わせフォーム」から送信。
- 電話：契約者専用ダイヤル 0800-805-0060（通話料無料）。
いずれの場合も、契約者名・電話番号・請求月を伝えるとスムーズです。請求内容に誤りがあった場合は、調査・訂正対応を受けられます。
Rakuten最強プランの概要と海外利用の安心ポイント
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、国内外で同じSIMを使えるシンプルな料金体系が特徴です。使った分だけ支払う仕組みなので、海外でも予想外の高額請求が発生しにくく、安心して利用できます。
- 3GBまで：月額1,078円（税込） — 旅行中の軽い利用なら十分。
- 20GBまで：月額2,178円（税込） — 長期滞在や動画利用も安心。
- 20GB以上：月額3,278円（税込）で無制限 — どれだけ使っても追加料金なし。
さらに、海外では毎月2GBまで無料で高速通信が可能です。対象国はアメリカ・韓国・ヨーロッパ主要国など70以上の地域に対応しており、現地SIMを購入せずにすぐ使えます。
2GBを超えると自動的に128kbpsへ速度制限されるため、「気づかないうちに高額請求が発生する」心配はありません。 必要に応じて1GBあたり500円で追加購入もできます。
通話も安心：Rakuten Linkアプリを使えば、海外から日本への発信・SMS送信は無料です。通常通話アプリを使わない限り、国際通話料がかかることはありません。
▶ Rakuten最強プランの詳細を見る（楽天モバイル公式）
【FAQ】楽天モバイルの海外料金に関する疑問
Q. 海外で2GB使ったらどうなる？
A. 通信は止まらず128kbpsに自動低速化します。高速化したい時だけ1GB単位で追加購入。
Q. 2GB無料は国ごとに毎月リセット？
A. 上限は契約単位で、対象エリアの合計が2GB（目安）。毎月1日0:00〈日本時間〉にリセットされます。
Q. iPhoneのSMSは注意が必要？
A. はい。一部の国・地域ではRakuten LinkでSMSが使えないことがあり、OS標準SMSを使うと課金になります。
Q. 国境や船・山で圏外や誤接続が心配
A. 事業者を手動固定すれば誤接続を避けやすく、Wi-Fi利用時はモバイルデータを一時OFFに。
Q. 国内の段階課金（1,078円→2,178円→3,278円）への影響は？
A. 月間データ総量としては合算カウントされます。海外で大量に使うと国内分と合わせて段階が上がることはあります。
まとめ：海外でも“安心”に使うコツ
- 2GBまでは無料＋超過後は自動低速（通信は止まらない／追加は任意）。
- 料金が発生しやすい場面は5つ：追加購入・標準電話・SMS・誤接続・バックグラウンド通信。
- 出国前3分チェック：プラン側ローミングON／端末側ローミングON／Link既定化／節約設定／オフライン準備。
▶ 今すぐ楽天モバイル公式で海外ローミングの使い方を確認する
「楽天モバイルを海外で使って高額請求が来るのでは？」──そう心配する人もいますが、現在のプランではその心配はほとんど不要です。
「Rakuten最強プラン」では、対象の国と地域で毎月2GBまで無料で利用可能。さらに上限を超えても自動で低速通信（128kbps）に切り替わる仕組みのため、知らないうちに高額請求が発生することはありません。
ただし、自分で追加データを購入した場合や、通常の電話アプリから国際通話・SMSを送った場合は料金が発生するため注意が必要です。これらを理解しておけば、海外でも安心して使えます。
この記事では、楽天モバイル海外利用で料金が発生しやすい5つのパターンと、トラブルを防ぐ具体的な設定方法を解説します。 「海外ローミング」「Rakuten Link」「データ購入」の仕組みを正しく理解して、ムダな出費を防ぎましょう。